芸術家たちの見つめた風景/定点観測

うらわ美術館のコレクションには、美術館の周辺地域の風景を題材にした作品が少なくありません。芸術家たちの個性的な視点でとらえた地域風景の趣きを伝えていくために補完資料として現在の街並みの様子を記録に残して、未来へ引き継いでいくプロジェクトです。

変わるもの、変わらないもの

新しいもの、なつかしいもの

記憶に残っているもの、記録に残しておきたいもの

今の景色を捉えることは、作品に表されたかつての景色に思いを馳せることだけでなく未来の景色を考えることにも繋がるかもしれません。

福原霞外《別所沼》1901年 鉛筆、紙 うらわ美術館蔵

福原霞外 スケッチ「別所沼」 定点観測2020.10.29更新

福原霞外/1870(M3)-1912(M45)年明治期に埼玉県師範学校(現・埼玉大学教育学部)の教諭として浦和に移り住んだ画家です。画塾・不同舎に学びますが、若くして不治の病を患ったことから西欧留学をあきらめ、教育者として才覚を発揮しました。図画教諭として教鞭を執りながら、東京で開かれる展覧会に作…

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渡邉武夫 《丘の道》 1963年 油彩、カンヴァス

渡邉武夫《丘の道》定点観測2020.08.23更新

渡邉武夫(1916~2003年)若くして傑出した才能を開花させ、中央画壇で確固たる地位を築きながら、地元・埼玉の美術発展にも大きく貢献した、本市ゆかりの重要な画家の一人です。肖像画の要諦をよく掴んだ人物像で画壇に颯爽と登場し、戦後は渡欧体験を経て風景が制作に転じます。その後も徐々に作風を変化させ独…

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