HOW TO DISCOVER YOUR OWN ART ?
あなたのアートの見つけ方
今から半世紀以上前に、「地球をステージにしよう」と考えた日本のアーティストがいました。
塩見允枝子(1938-)はフルクサスの提唱者ジョージ・マチューナスの招きを受け、1964年にニューヨークに渡ります。フルクサスは1960年代から70年代にかけて、アメリカとヨーロッパを中心に世界各地で展開した芸術活動です。日常生活と芸術活動を同じこととして、何でもアートになり、誰でもアートを行うことが出来るという考えのもと、様々な人々が各々のスタイルでフルクサスに関わっていました。塩見もフルクサスのメンバーとして色々なイヴェント作品を発表しました。
1965年に塩見は世界各地の人にイヴェントの招待状を送り、そのイヴェントを行った報告を送り返してもらうという《Spatial Poem》を思いつきます。最初の《Spatial Poem No.1》は地球にことばをコラージュしようというものでした。1965年にスタートした《Spatial Poem》は、一時中断するものの、1975年まで計9つのイヴェントが行われ、合計230人ほどが関わる壮大な作品へと発展しました。
《Spatial Poem》の9つの招待状をNo.1より順に定期的にうらわ美術館公式twitterにアップしています。また、《Spatial Poem》にまつわる解説や当時のイヴェント報告もうらわ美術館公式twitterにアップしています。招待状や解説、当時のイヴェント報告を読んで思いついたことをやってみてください。そしてイヴェントの報告をSNSにアップしてみてください。
「ソーシャル・ディスタンス」というキーワードに象徴されるように、他者とのつながり、コミュニケーションの方法やバランスが、大きく変わることが予想される今、この試みを通して見えてくるものは何でしょうか。
9つのイヴェントの報告をtwitterモーメントにまとめています。